レッド・オクトーバーを追え!

今週末は冬将軍が日本列島を襲うそうだ。

寒さが好きな私は寒ければ寒いほどテンションが上がり、頭も冴えるしより動きたくなる。


Red Army Choir - The Hunt For Red October - YouTube

そして寒くなる度に思い出すのがこの曲だ。

父親が元海上自衛隊員だった影響で、小学生だった頃から海軍を扱った映画をよく観ていた。

レッド・オクトーバーを追え!』は父親と一緒に観た、今のところ最後の映画である。

日本海へ躍り出てソ連の潜水艦を追いかけていた父は、この映画を見るとソ連原潜を監視しながら魚を釣っていたことを思い出すという(劇中でソ連原潜の艦長は亡命の理由を「強いて言うなら、釣りがしたい」と言っている)。

この曲はロシアの冷たく厳しい海を想像させ、同時に三角波を乗り越えてゆくような力強さを感じる(と勝手に思い込んでいるだけ)。

 

毎年冬になるとこの曲を聴くのだが、聴くたびにソ連の艦長が祖国と袂を分かったように、なぜ私と父の仲が疎遠になってしまったのかを思い出そうとする。

原因は彼にあるのか私にあるのかは思い出すごとに変わってくる。

ひょっとすると彼の悪口を吹き込んだ母親が悪いのかもしれないが。

 

古臭いけれども父親と酒を飲みに行く息子とか、出世して親を助けるという描写を再現できないのは、小学生だった私に対する裏切りだし、父親に対しても冷たくなってしまう。

どうしよう