普通二輪は小型二輪に限る

初めての納車を控えているというのに、なかなか気分が高揚しない。Twitterだとかライダーのブログを読んでいると初恋と同じような気分云々と書かれているのだけれど、自分は不安のほうが興奮を上回っている。教習所で失敗を重ねていたからだろうか。
エンジンのついた乗り物を動かすのはオートバイが初めてだった。だから1時限目に早速立ちゴケしたし、ぼんやりウィンカーを出して右左折しようとすると「ちゃんと首振って確認して!」と怒られたり、1速から2速にギヤチェンジしたつもりがニュートラルに入って慌てて2速に入れてエンストしたり、教官からしたら相当ボケのある生徒に見えたと思う。「車を先に取っておけばちゃんと走れると思うんだけどね…」と言われたこともあったけれど、この順番で始めてしまったのは仕方ない。
オートバイに乗りたくなったのは夏の旅行から帰ってきてからだった。2人道連れの旅行は案外おもしろかった。2人でいることの安心感と、頭脳を1つにして問題を解決していったり、気持ちをすぐに誰かに言えたりしてそれはそれでおもしろかった。1人でもおもしろいとは思うけれど、それは頭の中でいくつかの思索を反芻していくからだった。じゃあ、自分で乗り物を動かす旅行はどういうことを自分はやりだすんだろう、と考えたのがきっかけだった。

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今度納車されるのがこのオートバイ。CB125Fとか、中国だとFortune Wing 125とかで呼ばれている。高速には乗る予定はないし、なにより維持費が安く済む原付2種だからこれにした。
買うと言って、親からのハガキに反対のハの字もなかったのには驚いた。オートバイなんて事故起こしたら死ぬから原付からにしなさいとかなんとか、そういうことを言ってくるのが親だと思ってたけれど。引き止めても無駄だと今までの自分のわがままで振り回された親に申し訳なくなってきた。
特筆することもないから、早く興奮し出すのを期待して眠る。