支持母体の選挙戦

私が一応属している宗教団体は、某政党の支持母体である。

地方選国政選を問わず、Friendに某政党への投票を電話や徒歩で依頼してくるのだ。

そのツテは表にされ、自らの出口調査(メールや電話)によって某政党に入れたとわかれば依頼された人の名前に色とりどりのペンで印が付けられる。

 

自らの投票と"Friend"の投票を確認すると、地区をまとめる信者の家に入ってただ念仏を唱えるのみである。

ずっと唱えていなければいけないわけではない。

中座して投票所に行ってもいいし、用事があれば期日前投票しておいて出かけていても良い。

昼食用にとおにぎりやお菓子を差し入れてくる人もいるし、地区の長はお茶を用意していたりする。

 

それで議席が伸びれば結構なのだけれども、実際に党の公約や他の党のそれを理解できている人がどのくらいいるかはわからない。

結党以来、こんな手法で得票数を増やしていっているのだ。

党員や所属議員がまっとうに政治を勉強してきた人たちだからいいものの、もしも素人の集団だったらと思うとゾッとする。

 

Twitterで、有権者は公約なんて見てないだとか大政党に入れれば中道だと思っているとか言われているけれども、1つの党の内でもこうなのだから、やっぱりそうなのかな…と思いながら私も念仏を唱えていた。